わけないではありませ

大げさなわけないではありませんか!鷹男という殿方と瑠璃さまが秘密裏に会われてなさっていたなん

て、瑠璃さま付き一の女房 の私は内の大臣さまにも面目がありませんわ。ううう~」

ちょっとまってよ。小萩話を聞いて!」

いえ、もうごまかされはしませんわ。いつからその鷹男という殿方とお会いするようになったのでござ

いますか。」

いや入内してからだけどね。」

まあ、では殿上人の誰かなのでございますか?」

えっまあそうだけど」

一体どんな身分なのでございますか。いえ、どんな身分でもこのような醜聞今上帝にしられたら

どんな罰に処されるか分かりませんわ。」

あのね、小萩」

あのねではございませんわ。瑠璃さまは何をしたのか分かっているのでございますか。

まだこれは後宮ないだけで留まってますがすでに幾人の貴族の間では知られている噂なのでございます

わ。いつ、今上帝の耳に届くかわからないのでございます。ですから何か対策を考えなくては」

藤壺の女御さま、内大臣さまがこちらにお見えです。」

それからすぐに父さまが藤壺にいらっしゃたの。

もう凄い剣幕で怒りくるってたわ。

るるるる瑠璃~~~~~お前はなんてことをしだかしおったのだ。お前は恐れ多くも藤壺の女御さまで

あるのだぞ。それなのにお前は他の殿方に恋の文を贈ろうだなどと何を考えておるのじゃ」

父さまは興奮しすぎて今にも倒れそうだったの

ちょっと落ち着いてよ父さま」

落ち着いてなどおれるわけない磨砂膏 ではないか。代々続くわがやが滅びるしかない。まずは瑠璃、その男が

誰なのか言って見なさい。」

ねえ、一体誰のことを言っているの?」

瑠璃やお前は何を聞いておったのじゃ」

だからあたしは今上帝意外の殿方と密会なんてしたことないわよ。それに入内してからも今上帝意外の

殿方から文も頂いてもいないし、贈ったこともないわよ。」

しかし瑠璃さま、鷹男という殿方を知って見えるとおっしゃったではありませんか」

え!鷹男のことなの。あたしの浮気相手と言われる殿方は」
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